SDRで作るデジタルトランシーバー その62019年09月30日 08:42

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送信アンプユニットを説明します。


この中のリニアアンプは中華製の広帯域パワーアンプを使います。
当初購入したアンプです。
2MHZ-700MHZ 3W HF VHF UHF FM Transmitter RF Power Amplifier

このヒートシンクにファンを取付使用していましたが可入力で壊したためアンプを変えました。
1- 930MHZ RF Broadband Power Amplifier 2.5W Amplifier

こちらもヒートシンクにファンを取付ています。
ちなみに先の2-700Mhz 3Wのアンプの回路は次です。

1-930 2.5Wの方は初段がSBB2089Z、終段がRD01MUS2B同等品と思われます。
LimeSDR Miniの出力を考えれば終段のみで良いのですがアッテネータを入れインピーダンス整合を取ります。
500MHzまで15dBmのアッテネータを入れるとソフトのTXレベル100でアンプの最大入力レベルになります。

当初、アンテナ切り替えリレーにCX-220Pを使いました。

これが高い周波数での減衰が大きく使えないので安立の測定器に使われている13GHzまでのMM700022Aに替えました。

このリレーは送信中は受信側をGNDに落とすのでちょうど良いのですが2コイル式で回路を工夫しないといけません。PTTをもらってシーソーのようにコイルの動作を切り替えます。
また、当初はアンプの出力とリレーの間にフイルターを入れていました。144MHz帯の時LPFを挿入するためです。LimeSDR MiniのBand出力をもらってリレーを動作させフイルターを切り替えます。フイルターにはトリプレクサ―CFX431を使いました。

この切り替えリレーに高見沢UM-101-Kという現在ではドキュメントが無いリレーを使いました。

回路にも問題があり、1200MHzがリレー2個通過します。減衰の大きさに呆れかえってしまいました。
ということでこれも不採用となりました。結局144MHz帯の場合手でLPFを繋ぎます。その結果送信系はアンテナ切り替えリレーが入るだけとなりました。

1GHz以上の試験ではリレーのロス、フィルターのロスが馬鹿になりません。またケーブルロスも大きいのでいかにそれらを減らせるかがポイントになります。10D2Vを20m引くと4.2dB(at1200MHz)になります。4.2dBは電力比で0.38倍です。これだけで電力が1/2以下になります。

終り



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