電源を遠隔からコントロール(IP POWER 9202) ― 2016年11月19日 20:23
はじめにお読みください。→当サイトのリンクと免責事項
無線機の電源を遠隔操作しオンオフを行おうとするものです。
キットがないか調べましたら4ポートの制御できる装置が秋月さんから出ていました。
IP POWER 9202という台湾製の完成ボードです。一応ACアダプタが付きます。HTMLは内臓されていますので配線し筐体にいれれば完成です。(私が購入した翌日には秋月さんのサイトから消えていました。最後の1個だったようです。メーカーはAVIOSYSです。)
秋月さんには9212という完成品もありますのでご覧ください。ちなみに9202は4300円でした。
最初に内臓WEBサイトの画面です。この画面からリレーのオンオフできます。
IPアドレスなどは設定ソフトIPEDITから行います。
説明書にはDLLがあって開発もできるようなことが書いてありましたが、上記の画面でよければ何も考えることなくオンオフできます。実際添付のdllはWin32dllのようで.NETでは参照できません。webを見ると使う方法もあるらしいです。2005年発売ですので2016年にそこまでやる気が起きません。
ところがこの内臓WEBサイトがなかなか反応してくれないこともままあります。そこでフリーのソフトを探しました。MooソフトさんのIP Power 9202Eというのが見つかりました。画面です。(WEBサイトからコピーしました)。
アプリケーションですのでPC上から起動します。ですのでAndroidなどでは動きません。もう一つこのキットにINFINITY_Camというソフトが添付されてきます。これは同社のカメラViewerソフトですがIP Power制御のボタンがついていてこちらでもコントロールできます。
この画面のウインドウの右下の青い丸と四角がIP Powerのコントロールボタンです。
ところがこの二つのソフトは同じLAN内なら安定して動きますが、WANからルーターを超えて制御しようとしますと動きません。どうもHTTPのポート以外に隠しポートがあるようです。ポートの穴開けができないので諦めます。
最初の内臓WEBですがIEだと10回の内9.5回はログインに失敗します。ところがEdgeだと動きます。ただし1アクションごとにハングアップするのでそのたびログインし直します。。その後いろいろ調べたらIEのインターネットオプションでキャッシュの削除を行えば毎回繋がるようになりました。またFirefoxでもキャッシュのクリアを行えば繋がります。IEとFirefoxはハングアップすることがありません。スマホからも制御できました。これでWANからいつでも制御できます。
次はハードです。
完成基板の状態で来ますのでケースに入れる必要があります。
写真を撮り忘れたのでUser Manualからコピーしています。
うちに来たI/Oボードの写真です。
よく見ると右から2番目の端子台の位置がおかしいですね。穴一つ間違えて取り付けています。
真下にLEDボードが直付けになっていて半田ごてが入りません。このまま行きます。
基板は8ポートの出力ですが実装は4ポートです。2、4、5、7番は未使用です。INFINITY_Camのボタンはこの1番から8番までに対応しています。
Dsub15Pのコネクタは基板同士のジャンパーです。1mもののケーブルが付いていました。このコネクタがあるとLANの出口をパネルに出せません。そこでDsub15Pコネクタをすべて取り外しピンヘッダーとピンソケットに変えます。
電源コンセントもACプラグが長くて干渉するので取り外します。
筐体に収めた図です。
このキットのACアダプタですがマニュアルには純正以外保証しないよと書かれていました。私はここから5Vを取り出し他の電源コントロールのリレーを働かせたいと考えましたがACアダプタには5V1Aと書かれています。リレーは40mAですがドロップが気になります。そこで電圧を測定しました。
条件 | 電源電圧 |
全リレーOFF | 5.09 |
リレー1個ON | 4.88 |
リレー2個ON | 4.76 |
リレー3個ON | 4.33 |
リレー4個ON | 4.29 |
リレー CH3 ON 外部動作リレーON | 4.78 |
何のことはない安定化電源ではありませんでした。基板に乗っているリレーも3Vものでした。
一応外部のリレーも動きましたのでOKです。
回路図です。