SD330の自動チューニング その32016年03月24日 22:13

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このシステムの機能としては下記のようなものがあります。
   ① 3MHz~30MHzまでのSWR特性
   ② 指定周波数の指定帯域の周波数特性
   ③ 指定周波数のSWR測定
   ④ アンテナを高速で上下させる。
   ⑤ アンテナを低速で上下させる。
   ⑥ 指定周波数まで自動で同調させる。
これらを組み合わせて色々できます。
その中で③でSWRを連続測定しながら④⑤でアンテナを上下させれば手動で同調させられます。
ところが低速が低速でなく早すぎて何度も行ったり来たりさせなければなりません。そこでモータードライブの回路変更となりました。
今までPWMで苦労してきたのでモータドライブ電圧を変えることとします。
今はPWMが簡単に制御できるのでドライバICもほとんどそれ用です。モーター電圧からIC内部でロジック電圧を生成するものがほとんどです。そのためモーター電圧は5V以上です。そんな中TA7291だけはロジック電圧がモーター電圧とは別に与えることができます。モータ電圧は0Vから印加可能です。早速回路を組んでみるとVrefに与える電圧の制御でモータ印加電圧を変えられますので現在のBD6231Fとおなじになりました。(実際はBD6231Fが従来品の置き換え用にVref機能をつけています。)

抵抗負荷で出力電圧をDVMで測定したら最高速で10.6Vでした。Hドライバで1.4Vのドロップです。モーターの電流が小さいのでBD6231Fとほとんど変わりませんがアンテナの移動速度が多少遅くなります。
低速ですが実験の結果抵抗負荷でアンテナ縮小側で1.6V、アンテナ伸長側で1.8Vがモーターが駆動する最低電圧でした。
そこで1.9Vに設定しました。これは見た目には相当遅いです。
SWRを見ながら低速で移動させると、3.5MHzで10KHz移動するのに2秒くらいです。これで操作性が大変よくなりました。
また、システム起動時に暴走することがありシステムリセット回路に遅延回路を採用しました。

この回路で約300mSの遅延です。監視電圧は4.6Vになります。

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